オペラもドラマも同じ劇場芸術に変わりありませんが、オペラにあってドラマにないものがあります。
ドラマは、作家により台本が創作され、芝居と言う世界(演劇)が展開されます。
一方オペラは、すでにある台本、もしくわ自作台本に音楽を作曲し、歌劇と言う世界(オペラ)が展開されます。
又、芝居においては台本を作成せずの即興芝居が展開される作品もあります。しかしオペラでは
表現ジャンルの態勢上でもありますが、即興オペラは存在しません。但し、現代作品においては、
ある音をきっかけ的にキャスト達が自由に表現するオペラもどきの作品もありますが基本的には
オペラにおいては即興オペラはありません。ただし歌手による即興表現として歌のメロデイーの
ここかしこにコロコロと歌のこぶしのような競奏的歌唱表現が流行し、作曲家のロッシーニはそれに
対抗して、」同じうたうなら”ここはこんな風に”とわざわわざ楽譜にしたためたぐらいです。
これもいわゆるオペラにおけるオペラ歌手によるこぶし表現の競い合いによる、本来のオペラにはなかった
オペラにおける即興歌唱になるかもしれません。
と、このようにおおざっぱに言って歌劇と演劇は同じ劇場芸術でもジャンルは異なります。